ドイツ旅行記~クリスマスイブ
途中からご覧の方は
*出発
*ハイデルベルク城
*ハイデルベルク 旧市街
*シュトゥットガルト
*ギーンゲン
*ローテンブルク
*シュヴァンガウ
*ミュンヘン その1
*ミュンヘン その2
*ニュルンベルク クリスマスマーケット
をご参照ください。
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もうね・・・梅が・・・
いや、河津桜が咲いてるって言うのにね、
今頃、ドイツ旅行のクリスマスイブの記事でごめんなさい。
旅行5日目で、世界で一番有名な、
ニュルンベルクのクリスマスマーケットを堪能したわけですが。
とうとう、ドイツで「イヴ」の日を迎えました。
この日も、ニュルンベルクで過ごします。
もちろん、朝からがっつり食べてね♡
滞在先のホテルから、前日訪れた旧市街地へ行くには、
鉄道の中央駅を挟んで、反対側になるため、
駅の中を通っていきました。
こちらが駅となっておりまーす
駅構内は、こんな感じ。
もう、ヨーロッパはクリスマス休暇に入っているので、人もまばら。
ドイツって、切符がないらしいですよ。
プレッツェル屋さんがありました!
駅の前は、すぐに城壁になっているため、昔はお堀になっていた場所の
地下道をくぐっていきます。
地下道を抜けると、前日も訪れた「職人広場」があります。
各職人さんのお店の窓には、道具などがぶら下がっていて、
じーっと中を覗いていたくなります。 (休暇だから、職人さんいなかったんだけど)
銀細工職人さん
皮細工職人さんの窓辺には、刻印の道具に並んで、
ちっちゃいサンタさんがいて・・・。(笑)
こういう、遊び心って言うか、誰かがクスッとなりそうなことが大好きなので、
ついつい、パシャリ。
扉のデザインだって、アーティスティックです(塔のデザインになってるのね)
ざっと広場を周った後は、旧市街地中心部へ。
途中で、16世紀に使われていた、立派な建物がありました。
「穀物倉庫」だったそうで。
昔は、税金代わりに、穀物を納めたりしてたらしく、
保存した穀物を湿気やネズミなどから守るために、このように小窓がいっぱい
ついていたようですよ。風通しがいいんですね。
あ!お約束の早朝ポーズを忘れてたので、このあたりで・・・。(笑)
はい、6日目ですよ~。
ほどなくして、二つの塔が連なった「聖ローレンツ教会」までやってきました。
こちらは“受胎告知”(マリアが聖霊より、イエスを身ごもることを告げられる)の
レリーフが有名なんだって。
教会内は、後ほど・・・。
個人的には、入り口脇の壁にいらっしゃる、この方が無性に気に入ってしまった私。
クリスマスマーケット会場へ向かって
「イヴ♪イヴ~♪ヽ(´∇`)ノ」
・・・って盛り上がりたいところなんですが。
日本とは違うようなのです。
ヨーロッパでは、クリスマスは最も重要な宗教行事になるので、
イブの夜から当日にかけては、
あくまで静かにイエス生誕を家族でお祝いするんですって。
だもんでね、クリスマスマーケットは24日の14:00で終了しちゃうんです。
そして、お店のほとんども14:00で閉店しちゃうとのこと。Σ(=゚ω゚=;) マジ!
歩いているうちに、それを実感。(P曲`q)
サンタさんいた!って思ったら、屋台の屋根飾りがすでに撤去されてたのね。
昨夜まで大賑わいだった会場も・・・。
うわーん!さびしすぎる~。。+゚(゚´Д`゚)゚+。
メイン会場である、聖母教会(フラウエン教会)前は、
まだかろうじてマーケットやってました。( ̄ー ̄)v
グリュっちゃわないとね~(笑)
広場の端には、名物ソーセージ「ニュルンベルガー」のお店もあります。
「兼高かおる 世界の旅」で、兼高さんも訪れたそうですよ。
聖母教会(フラウエン教会)にも、正面に仕掛け時計があります。
イヴとあって、昼間から子供たちのミサなどが行われていたようです。
ステンドグラスが綺麗ですね~!
教会前の広場には、「美しの泉」という金色の塔が建っています。
塔を囲む柵に、金色の輪がかかっているのだけど、
この金の輪、どうやって作成されたのか「継ぎ目」がないんですって!
昔、金物の修行中だった若者が、師匠の娘に恋をしたのだけど、
仲を認めてもらえず、街を去る前に、鉄柵に輪を掛けて行った後、
この輪に継ぎ目がないことから、師匠は、その若者の職人としての技術を
見抜けなかったと後悔した・・・とか。
で、この輪っかを右回りに3回回しながら、お願い事をすると叶うらしいですよ。
ま、順番がなかなか周ってこなかったので、とりあえず断念。
*ちなみに、言い伝えにある輪っかは、裏側にある黒ずんだもので、
この金ぴかバージョンは観光用らしいので、お間違えの無い様に。(笑)
ずずずーっと歩いていくと、
スターバックス発見!
・・・で、目的地はスタバじゃなくて、その左隣にあります。
牛が乗っかってますが。
川が流れていましてね、「フライシュ(肉屋)橋」という場所です。
昔は、この橋のあたりはお肉屋さんだったんだって。
この先を歩いてみて、ちょっと納得。
肉屋橋の先に、こんな建物があってね、
窓に描いてある絵を見て、Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン
わかるかな・・・。処刑されてる人の絵が・・・。
そう、この先には「死刑執行人の橋」っていうのが続いているんです。
漆喰で出来た橋の先にある、小さな塔の中に、死刑執行人が住んでいたらしい。
この役目は、一族世襲制で、他の職業を選ぶことも、結婚の自由も無かったとか。
忌み嫌われる職業として、橋の先、中州の上に建つこの場所に住んでいたみたい。
肉屋橋も、この場所にあるのは、もしかしたら由来があったのかもなぁ・・・とか。
そんな悲しいお話とは裏腹に、その先には立派なワイン倉庫があります。
また、もと来た道をペグニッツ川沿いに戻っていくと、
「ハイリヒ・ガイスト・シュピタール(聖養老院)」というのがあります。
700年前に建てられた福祉施設で、
病院として使われていた時期もあり、現在は、1階がレストランで
他の場所は、現役で、老人福祉施設として使われているようです。
中庭があって素敵。
木枠の窓っていうのも、気持ちが和んでいいかも。
機能性はアレだけどもね・・・。
というわけで、この日の昼食は、こちらの1階レストランで頂きます。
ツアーの皆さんと、一緒のテーブルを囲んで食事するのも、これが最後。
うーん・・・寂しいですね~・・・とかいいながら、ビールあおるわけです。
お腹も一杯になって歩いていると、聖セルバドゥス教会。
なんだかね、ドイツ滞在中は、「ひこうき雲」をかなりの回数見かけました。
ひこうき雲も、いくつかの条件が揃わないと見えないって言うけどね、
得した感じになる。
そして、教会前に馬車!
可愛い~!
これね、昔使われていた「郵便馬車」なんだって。
日本では郵便といったら「赤」だけど、ドイツは「黄色」なんです。
この馬車は現在は観光用に走ってるみたいですよ。
乗ってる子供たちが嬉しそうに手を振ってて、ブンブン振り返しちゃった。
おばちゃんもね、乗りたい♡(*'∇')ウフフフフ
さて、教会付近は素敵な街並みです。
ドイツの有名な画家、デューラーの住居がありました。
(現在は、資料館です)
とかいって、美術に疎いので、デューラーさんを存じ上げなかったのですが。
この方が、そうらしいです。
ご一緒の皆さんも、誰~?って空気だったんだけど、
「こちらが作品になりますね」って紹介されて、後ろにあったのが・・・
一同 「えっ・・・ {{{{( ̄△ ̄;)}}}} 」
だったよね。(笑)
大丈夫かな?うさぎさん。
あ、でも本当に有名な方ですよ。 *アルブレヒト・デューラー
デューラーさんの家を過ぎていくと、緩やかな坂を登っていった場所に
「カイザーブルク」があります。
「カイザー=皇帝」 「ブルク=城」
「ニュルンベルク城」ということですね。
で、またまた面白い話が。
この、カイザーブルクは「天国の門」とも言われていて、
なんと、中世、中央広場から追っ手を振り切って
ここまで逃げ切ることが出来た罪人は、罪が免れたとか!
リアル・鬼ごっこじゃーん!
なにその、興味深い風習。
というわけで、ちょびすけも、いろんな罪から逃げ切ってきましたよ~・・・。
▒▒▒|ョД`*)
逃げ切ってね、たどり着いてみたんだけどもね・・・
普段入れるはずの城内、クリスマス休暇で入れず。orz
そりゃないよ、カイザー!!!
。+゚(゚´Д`゚)゚+。
・・・って、隙間から写真撮ったよね、うん。(笑)
しかし、カイザーは私たちを見捨てなかったのであった。見てこの絶景!
色とりどりの街並みが、ほんとうに、絵本みたいだね。
カイザーブルクには、ユースホステルがあって、お城に泊まれるらしい。
でも、26歳以下とかなんとか・・・残念。
ヤング世代さん、是非♪
そしてね、ガイドさんから聞いた、なにそれ面白そう!っていうのが、
「地下通路見学ツアー」!!!
なんと、ニュルンベルクの旧市街、お城の周辺から街一帯、
地下室になっているんですって。
このため、過去の大戦のたびに、歴史的に重要なものを隠したり、
防空壕になったりして、
壊滅状態に陥りながらも、いろんなものが残されているとのこと。
現在は、地上に住んでいる方の所有になっているらしく、全てではないけど、
一部見学ツアーがあるらしい。
しかも、その入り口が、先ほどの「デューラー像」の裏側だったそうな。
うわー・・・入ってみたかったなぁ。 暗くて狭いの、まぁ、苦手なんだけど。
途中、ニュルンベルクで最古の「民家」が改修作業中でした。
さて、ガイドさんに市内を案内していただいて、この日は解散。
各自で行動となりました。
で、また慌ててマーケットに戻って
まーた、飲むよね~。(笑)
美味しそうなドイツパンと、ソーセージも買ってみました。
で、この辺になったらね、本格的に店が閉まりだしまして。
「しまったぁ!2時が!2時がやって来る~!!!(P曲`q)」
と、慌ててよくわからず駆け込んでみた食器屋さん。
適当に入ったのにもかかわらず、ちょび家の好きテイストのお店だったんです。
「これ欲しい~!」と思ってたら、ちょび夫も気に入ったようで、
迷わず、ゲットしたのがビールグラス。
ビールグラス見てはいたんだけど、
銘柄が違うビールが入るのもなんか物足りないし・・・と思っていて、
ドイツらしいイラスト入り、いいもの見つけた~♪
市内観光で、だいぶ疲れたし、お店もどんどん閉まるので一旦ホテルへ。
街中を行く人たちのクリスマスモードに和みながら。
イヴの夜は、各教会でミサがあり、誰でも参加していいということだったので、
ちょっと仮眠して、ご一緒した方から頂いたフリーズドライのお味噌汁で
ホット一息。
17:00のミサ目指して、再び街へ赴くと。
人の居なさっぷりが、想像以上でしたよ。
さっきまで、少数でも人が歩いていたっていうのに、みんなどこ行っちゃったの~?
なんていうのかな?潔さっていったら、なんか違うかもしれないけど、
「大切な日」なんだから、みんなきっちりお休みしましょうって足並み揃うところが
宗教的な行事のすごさというかね。
どこの教会でもミサはやっているみたいだったんだけど、
一番最初に通りすがった「聖ローレンツ教会」の入り口が、
既に行列になっていて
選んでる場合じゃないかも!ということで、ローレンツ教会に入ってみました。
もう、席はびっちり埋まっていて、立ち見しかないかな~って思っていたら、
祭壇は見にくいんだけど、壁際にかすかな空席を見つけ、着席。
この後、灯りが消え、ろうそくが灯り、ミサが始まりました。
ちょび夫婦、二人とも教会幼稚園(仏教徒なんだけど)出身なので、
賛美歌はそこそこ知っているんだけど、なにぶん、ドイツ語。
聖書の一説を読んで、賛美歌を歌い・・・という、非常に厳粛な雰囲気で
気持ちがキリッと引き締まる感じでした。
ドイツでは、アーメンって言わなかったなぁ。宗派によって違うんかな?
ミサ終了後、教会を見て周りましたが、
あー・・・あの、かいば桶の中でイエスが誕生したのが明日なのか・・・
と思うと、信心深くない私でも、不思議な気持ちになりました。
一番上の写真の中央にある丸いものが、受胎告知のレリーフです
教会から出ると、ドイツの皆さんは、各家庭にまっすぐに帰っていきました。
俄かの私たちは、過ごし方がわからず、
すっかりおしまいになっていまった、クリスマスマーケット会場へ。
こちらもミサ中、フラウエン(聖母)教会。
昨日までの賑わいが嘘のように、静寂に包まれる広場です。。+゚(゚´Д`゚)゚+。
「美しの泉」が貸し切り状態だったので、金の輪、回してみました♪
美しの泉越しの、フラウエン(聖母)教会・・・というのがビュースポットらしいので
撮ってみた。ゴミだらけだったけど。(笑)
この広場一帯はね、昔、ユダヤ人居住地だったのだそう。
たくさんの人が強制収容され、迫害され、そして、壊滅状態に破壊されたって。
フラウエン教会は、再建の際に、ユダヤ人の方々の鎮魂のために建てられたそう。
私、大変無知で、勉強不足でしたが、
第二次世界大戦後、戦犯を裁く、国際軍事裁判「ニュルンベルク裁判」が
行われたのですね。
こうして、クリスマスのささやかなお祝いを、毎年繰り返していけるには、
努力が必要なんだよな、と。
さて、マーケットも閉まっていれば、飲食店もほぼ閉店。
スーパーも閉まっているので、夕食を取るのは厳しい・・・
と事前に聞いていましたが、
なんと!広場の端っこに、昼間は無かった屋台が出ていました!
通常は、ソーセージとグリューワインの屋台は別なのだけど、
両方を売っている、まさに、「食事に困っちゃった人いらっしゃい」的な屋台♪
しかも、ソーセージ焼いてるおじさんのヒゲが素敵過ぎ♡
口ひげが伸びて、耳にかかってました。(笑)
ここで、ドイツクリスマスマーケット巡りの〆にふさわしく、
焼きソーセージと、グリューワインを食べましたよ~。
そして、スコットランドに留学中という青年が、「一人旅してるんです~」
と、ここで同じように夕食取りながら、声をかけてきてくれ、
旅談義に花を咲かせ、楽しい出会いがありました。
あー。終わっちゃったなぁ~。
ホテルに戻ると、TVでは「バチカン市国」のミサが生中継中。
キリスト教徒の皆さんの、クリスマスの過ごし方をこうして体験することが出来、
やっぱりきてよかったなぁ!というわけで、
白ワインで乾杯。
静かなイヴをすごしたのでありました。
記事が長くてすみません ( ̄ω ̄;)
でも、旅日記はもうちょっと続いちゃうのだった・・・。
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コメント
見ごたえ読みごたえあるイブ編
すっかりドイツのイブを過ごした気分(笑)
それにしても教会がほんと素敵だね~
たぶんあの雰囲気だったらワタシも神妙になるはず。
日本みたいにわいわいしないってのもびっくり。
それからフリーズドライの味噌汁 それいいね。 メモメモ♪
投稿: しーぽん | 2014年3月12日 (水) 00:04
>しーぽんさん
もう、若干、ノルマにも思えてきた旅日記です。( ノД`)シクシク…
教会でみんなバシバシ写真撮ってたのが以外だった。
日本で神社仏閣とか、撮影禁止だもんね。
奈良の大仏は別として。(笑)
フリーズドライ味噌汁、ナイスだよね。
高齢の方だったんだけど、豚肉、ジャガイモ、甘いものが食べれないから
さきいかとかお腹膨れるからいっぱい持ってきてたよ。
ドイツじゃ食べるものないじゃん、と思いつつ、そう思っても
「食べれないから旅しない」っていうんじゃないスタンスに、
なんだか、すごくいいなと思って、お味噌汁すすったよ。(笑)
投稿: 住人:ちょびすけ | 2014年3月16日 (日) 17:46