秘密の仏教♥
開催前からポスターを見て、絶対に行こう!と思っていた展示に行ってきました。
上野の東京国立博物館で開催中の
『空海と密教美術展』です。
6月頃ポスターを見つけて、ぴんと来て即効
「行かない?」と連絡しちゃった友達と一緒に。
高校時代(仏教高)の友達で、その後卒論で『密教』について書いている彼女は
「いいね!行こう!」と快諾してくれて、平日にお休みを取ってくれました。
夏休みは混みそうだしね・・・と思っていたら、もう展示終了直前で。
平日の、しかも閉館1時間半前くらいに行ったのに、入場制限で外に並びました。
ウヒャ━━━ヽ(゚Д゚)ノ━━━━ !!
しかも、傘持ってなかったのにシャーシャー雨が降ってきて(二人ともウルトラ雨女。笑)
仕方が無いので、折りたたみの傘持参の人用に配られてる小さいビニール袋を
もらって頭に乗せて忍びましたよ・・・。
夕方だって言うのに次から次へと人がやってきて、びっくり。
館内に入って人の多さにさらにびっくり!でしたが。
入ってすぐに、教科書で誰しも見たであろう「空海」の肖像図をみてテンション
なんといっても今回の展示・・・
ほぼ、国宝・重要文化財!!
むしろ、どれが指定されてない1.1%なのか気になるよ。(笑)
空海と言えば、そう、「弘法大師」ですよ。
“弘法も筆の誤り”ということわざがあるように達筆なことで有名ですね。
空海直筆の書がたくさん展示されていましたが、もうベタだけど
「う・・・上手い・・・:(;゙゚'ω゚'):」と、見入っちゃいました。
明朝体!?って感じで。(笑)
書物の次に思わず、うわぁ・・・と鳥肌が立ってしまったのは、
『曼荼羅(まんだら)』!
密教(秘密の仏教)の世界を絵で表したものですね。 (空海は真言宗ね)
もうね、床から天井まであるの!
超巨大な布に描かれた密教の人物相関図みたいな?
平安時代のものですから、相当色が落ちてなかなか見えづらかったですが、
中でもすごかったのが、高野山金剛峰寺に所蔵されている
密教の中心的存在の「大日如来(だいにちにょらい)」が
真ん中に描かれているのですが、その大日如来が被っている宝冠を描くために
天下泰平を願った「平清盛」が、自らの血を顔料に混ぜたとされており、
別名「血曼荼羅」とも呼ばれているのだそう。 知らなかった~・・・。
もう、曼荼羅だけでも圧巻だったんだけど、その後に登場したコースのメイン。
この展示の人気コーナーでものすごいひとだかり。
京都の東寺(とうじ)には、仏像曼荼羅と言って、
曼荼羅の世界観を実際に仏像で配置して納められているのだけど、
そのうち、大日如来を囲む21体の仏像の中から、8体が上野にやってきたのです。
東寺での展示は、このようになっているのだそう。圧巻だね。
2009年大絶賛だった「国宝 阿修羅展」と同じ会場で、
あの時、スロープを降りていって広い一室にほの暗く照らされた「阿修羅」が
立っていた場所に、今回は8体の仏像。
菩薩や持国天、帝釈天などがずらり! (展示内容はこちら)
どれもヲイラたちの身長を超えるほどの大きさ。
しかし、日本の仏教美術のクオリティの高さには、数々の展示を見るたび
惚れ惚れします。
衣の流れから風を感じたり、菩薩の優しい表情から不動明王の力強い表情・・・。
胸にぐっと来たのは
持国天が、敵を威嚇するために掲げている刀が、
相手を倒すために「片刃」であるのに対し、
不動明王の刀は「諸刃」なのだそう。
つまり、自分にも歯が向いているのです。
「自分の命をかけてでも、敵から守る」
・・・という、揺ぎ無き守護者であるのです。。・゚・(゚`д´゚)・゚・。
なんか、難しいけど、奥が深い・・・。
ちょびすけが、仏像に興味を抱くのはそういう世界観だったりします。
今回の展示、照明効果がすばらしくて、
下から当てられたライトによって、仏像の背後の炎や
こういうの?
また、千手観音の手などが壁に映し出された影が、なんとも美しい!
映し出された影に何か意味があったりするんじゃないかと思ってしまうくらい。
密教は、仏教の中でもちょっと独特な世界観があるから
(山伏や天狗なんかもその辺から由来だよね)
仏像の色や表情、ポーズなんかも他の宗派のそれらとかなり異なり、
大変興味深いものがありました。
手のポーズなんかも、なんだか呪文を唱えてそうな感じで┣¨キ(*゚д゚*)┣¨キ
いやはや、とにかく混雑で「閉館時間まで10分で~す!!」とか、
各展示室で何回もせかされて大変でしたが、ものすごく見応えがあって
行ってよかったなぁ~。(`∀´)。
グッズ売り場も人の間をすり抜けて、やっとこ付箋をゲット。
(クリアファイルも買ったよ)
帰り道も傘を持たないヲイラたちはぐっしょり濡れちゃって、
風邪引きそうだったので、アフタヌーンティーでお茶しました。
季節の紅茶でオサレ気取りしながらも、会話の内容はマニアック。(笑)
空海は、伝承では今もなお、
高野山の奥の院の霊廟に篭って修行中とされています。
「入定(にゅうじょう)」って言うんだけどもね。
で、今でも毎日着替えと食事が運ばれる儀式が続いているんだけど
「断食してるのにご飯もってっちゃあれだよね?」とか、
空海が自ら出てくるって言われているんだけども、いつかね?
とか・・・超盛り上がっちゃって。ああ、楽しい。 (*´д`)(´д`*)グハハ
思わず、脱線して「フリーメーソン」まで行っちゃって。(笑)
信じるか、信じないかはあなた次第です!みたいな。(*`д´)b
次は高野山に行ってみたいなぁ~!って興味はまた広がり。
人生、やりたいことはまだまだいっぱいありますなぁ。
『空海と密教美術展』
25日までの開催となっています。
混雑しても観たい!!というかたは、HPに混雑状況が載っていますので
チェックして行ってみて下さいね♪
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