神の島へ 前編
沖縄(琉球王国)には、日本に『日本書紀』があるように、
琉球独特の「神話」があります。
昔、アマミキヨという神が降り立ち「琉球」を創った・・・と言われていて、
その創世神、アマミキヨが最初に天から降りてきたとされる、
「聖なる島」があります。
それが「久高島(くだかじま)」。
沖縄本島にある、世界遺産「斎場御嶽(せいふぁーうたき)」の拝所からは
正面に「久高島」が臨むことが出来、
斎場御嶽は琉球王朝時代、ここから「ノロ」と呼ばれる神女が、
久高島に向かって祭祀を行い、祈りをささげていた場所です。
「斎場御嶽」正面に位置する久高島
本島南部からフェリーが出ていて、ずっとずっと訪れてみたいと思っていた
久高島へ、連休中にやっと行くことが出来ました。
安座真(あざま)港からフェリーで15分。
いよいよ、神の島へ出発です!
船は結構なスピードで進み、風もあったので上下にかなり揺れました。
しかしながら、遠くから見つめるより、海上にいるとどれだけ海が
透明か、よくわかります。
見えづらいかな?あっという間に進行方向に、島が見えてきました。
*ちょうどしぶきの上辺りに見えますか?
港に到着しました!
レンタサイクルを借りてまわるのが主流のようですが、
周囲8キロの島で、北端まで自転車で20分とのことだったので、
ちょび夫婦はてくてく歩いて散策することに。
地図を片手に歩き始めると、島では数少ないお店を発見。
ここを抜けると、この先自販機やお店は全くありません。
外周の道は、海に面してはおらず、防風林のように
「アダン」が生い茂っています。
小さな手作りの案内板があり、アダンのしたをくぐり抜けると
最初の浜、「ぴざ浜」です。
リーフ(さんご礁の浅瀬=青く見えるのはここまで)が、
結構近かったので、ゴォォォ~・・・と海の音がしました。
(波が立ってるところから向こうは、深いのです)
港周辺に集落があり、それ以外はほとんど自然のまま。
ひたすら、こんな道を歩きます。
思わず、2006年に行った「鳩間島」を思い出しました。
曇りでよかった~・・・これが真夏だったら、日陰もなくて熱中症に
なりそうだもの、あの時みたいに。(笑)
途中途中には、おそらく「島の皆さんが自分たちが食べる分」かな・・・
というくらいの、こじんまりとした畑が続いていました。
*大根畑
*苦くてお馴染みの「ノニ」も自生してました。
さて、そろそろ次の浜へ到着。
「伊敷浜」です。
入り口からして、なにか言わんとするような感じです。
まるで、簡単にはいることを拒むように、木が生えてました。
・・・といいますのも、この「イシキ浜」は聖なる浜。
沖縄には「ニライカナイ信仰」というのがあって、
うーん・・・仏教でいうところの極楽浄土といいましょうか、
亡くなった人たちの魂が向かう楽土とされ、お盆の時などは
ご先祖様たちはニライカナイから帰ってきます。
イシキ浜は、神がニライカナイから島に来訪する際に、
船が停泊する場所で、ニライカナイの対岸とされる聖域。
久高島では今でもこの浜で神事が行われます。
「立ち入り禁止」ではありませんが、ここで泳いだり、珊瑚や砂を
持ち帰ることは絶対にしてはいけません。
*とても長い長い砂浜です
神事に使われるらしく、この浜だけは白くて丸い石がたくさんありました。
岩の上には、祈りをささげる場所が設けられています。
この水平線のかなたに、ニライカナイがあるのだなぁ・・・と思うと、
思わず手を合わせたくなります。
静かな気持ちになり、しばし眺めていたくなりました。
おもわず、無心に。
聖なる浜ではありますが、地元の方が漁をしていたので
見せていただきました。
「ティラジャー(コマ貝)」というんだって。
茹でて食べるのだそう。
手にとって見ていいよ~!と言って下さったので、しげしげと観察。
可愛い~!!
なんとティラジャーちゃん、目がありました♪
写真が小さくて見にくいかな?
拡大してみよう。
ね?つぶらな瞳でしょ~!?(笑)
で、左のほうにピラリと爪のようなものが出ていて、これで歩くんだって。
ヤドカリみたいだね。
おじさんが、
「網があったら焼いてあげるんだけどね」と言ってくださったのだけど、
見れば見るほど可愛くて、食べれない・・・(;´▽`A``
さぁ、ニライカナイに思いを馳せた後は、また北端目指して出発です。
巨大なガジュマルに遭遇。
自転車で周遊してる皆さん、気づかず通り過ぎていってしまって
もったいないわ~。
長くなっちゃうので、今日はここまで。
明日は後編だよ。
★「久高島」についての興味深いあれこれは こちら
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
ちょびさん、
ティラジャー美味しいよ♪
ゆでたティラジャーのツメをひっぱって
中身を取り出して食べるんだけど
居酒屋なんかでもメニューにあったり
するから、こんど挑戦してみてね♪
投稿: 花*花 | 2010年1月12日 (火) 16:29
久高島は男が入っちゃいけないところがたくさんあるって聞いたことがあるのでよう近づきません。
なんかあやまってアレしたらアレじゃんね?
でもやっぱり島に降り立つ瞬間から感じるなにかはあるのでしょうか。
夫くんは普通にちょびさんと一緒に行動してたの??
行ったことないから謎だらけです(笑)
投稿: buzz | 2010年1月12日 (火) 18:36
やっとやっとちょびブログに来れたよ~♪
久高島に行ったんだね~
ワタシは遠くから見るだけで十分な島なのだけど・・・
怖がりだから 近寄りがたい・・・
それにしてもティラジャーの目見たら食べれないよ~
でも焼いた香り嗅いだら 食べちゃうかも(笑)
遅くなったけど ↓ 合格おめでとう!
お勉強してたちょびさんを尊敬するなぁ
次の級も頑張ってね~
投稿: しーぽん | 2010年1月12日 (火) 21:45
>花*花さん
今日の記事にも書いたんだけど、なんとティラジャーちゃん、
昼食にピロッと出てきました~!(笑)
あの爪のところは残すんだね。
なかなか歯ごたえがあって、美味しかったです!
(可愛いことなんてとうに忘れ・・・笑)
>buzzくん
そうそう、私も相当「君は入れないところがあるはずよ!」とか言ってたんだけど、実際は「なんびとたりとも」だったので私も入れなかったよ。
だめな場所にはきちんと注意事項が記されているから、道なき道を行っちゃう!とかしなければ、問題はないと思うよ。
なぜだか私は結構体調がよかったよ、島にいる間。(*´∇`*)
>しーぽんさん
そっかそっか、しーぽんさんもそういうのは苦手なほうだよね。
でも、夫くんも大丈夫だったから平気そう。
なんか最近、興味って言うか、惹かれるんだよね~・・・
やっぱ寺の血が入ってるからかな?
今は熊野古道に行ってみたくてしょうがない。
次の級、もうそろそろ勉強始めないと私のペースじゃ間に合わないかも。(笑)
あー・・・やっぱり勉強は苦手。llllll(-_-;)llllll ずーん
投稿: 住人:ちょびすけ | 2010年1月13日 (水) 12:49