台湾3日目~郷愁の街・九份
さぁ、ちょびすけ台湾旅行最大の目的地!
ここまで台北市界隈を、都市交通「MRT」で移動していましたが、
初めて台湾の「鉄道」に乗り、日帰りで行ける郊外へ。
午前中に「台北101」から大都市を一望したあとは、
「松山(ソンサン)」という駅から特急電車「自強号」に乗ります。
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ホームで待ちながら『るるぶ』を眺めていたら、デジカメを持った
爽やかな青年がヲイラ達に話しかけてきました。
そう・・・彼は台湾の「鉄男=鉄道オタクくん」だったのです。
台湾の鉄男 キタ━―━―━―(゚∀゚)━―━―━―!!
「松山駅」は最近新しく作り直されたらしく、様々な車両が
通る駅なのだそうです。(どうりでホームにカメラ持った男性がちらほら・・・)
彼は一生懸命来る列車来る列車、写真を撮っていました。

鉄男くんが↑で撮っている車両は「日本製」なんだって!
そんなことやら、ヲイラたちの新しいガイドブックに載っている
時刻表を見て、「それ・・・もう古い・・・」と最新の「My時刻表」を
出してきてニヤリと嬉しげ。
どうやら、そういう話がしたくて話しかけてきてくれた模様。(笑)
というわけで・・・

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ちょっと話がそれましたが、ここから特急に45分ほど乗り、

という駅へ到着。
このあたりは、その昔金鉱が見つかってゴールドラッシュだったそう。

ここから、バスかタクシーで20分ほど行った街、
「九份(ジョウフン)」・・・。
ヲイラが一番来たかった場所です。
金鉱が廃坑となり、一気に寂れて行った街・・・。
※金鉱が発見されるまで9世帯しか人がいなかった為、
「九份(ジョウフン=9人と同じ発音らしい)」という地名なのだそう。
しかし、1989年にヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した、
ホウ・シャオシェン監督の「悲情情市」という映画の舞台になった
ことから一躍有名になりました。

タクシーが到着した展望台からは・・・
なんとも趣のある景色が広がっていました。

そこからは、古い石畳の狭い小路が続いていて、
両脇にはたくさんのお土産屋さん。



お店が所狭しと並んでいる隙間に、細い細い急な階段が。
あ・・・あった!!

すごく素敵な茶藝館なのです!
早速窓際の席へ付いて、台湾茶藝を堪能。

細長い方が「聞香杯」と呼ばれる器で、ここに注いだお茶を
ぐい飲みみたいな「飲杯」に移し、聞香杯に残った香りを
という風に鼻に当てて愉しむ・・・という作法です。
細長い造りになっているので、繊細な香りの違いが漂って、
非常にアロマのようなリラックス感があります。


何杯もお茶を堪能している間に、少しずつ日が暮れてきました。
高台で爽やかな風もあり、お店の方が一斉に窓を開けてくれました。

ため息が出るくらい美しい景色です。
趣のある店内なども拝見しつつ・・・


お茶で心も身体もゆったりして来た頃・・・
一番愉しみにしていて時間がやってきました。
夕暮れになり、茶藝館が並ぶ石畳の坂道にぶら下がった
赤い堤燈たちに、灯りがともり始めました。

そう・・・ヲイラはこの光景を見るために、
「九份に来るのは絶対に夜だ!」と心に決めていたのです。
はやる気持ちを抑えつつ、カメラを片手にお店の外へ出てみました。

階段を下りて・・・ドキドキしました!

お店を見上げると!!


綺麗さをうまく表現できるボキャブラリーがみつかりません。
しばし、呆然。
このあたりの町並み・・・「千と千尋の神隠し」の町並みのモデル
になっているらしいのです。
確かに、千尋の家族が迷い込み、豚になってしまうまで
食べてしまった食堂がある風景は、今思えば九份にそっくり!
なるほどそれで・・・店内に・・・湯婆婆(笑)

本当に九份に来てよかった!
台北から1時間しか離れてないところに、こんな郷愁の街が
あるなんて。
夜もどっぷり更けて夜の10時過ぎ。
(そこしか列車が取れなかった・・・)
なんだか帰りたくないような、後ろ髪を引かれながら
石畳の階段を下りていきました。


また来たいな・・・九份。
日本統治時代の長かった台湾は、日本人にもどこか懐かしい
故郷のような景色がたくさんあります。
台湾を訪れたら、是非訪れてみてください・・・
出来れば夕暮れからね。

3日目の素敵な夜が更けていきました。
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コメント
異国だね〜異国情緒っていうの?
昨日の「都会なカンジ」を拝見すると東京とそんなに変わらない、
なんて思うけど、こう昔ながらの土地に行くと同じアジア圏でも全然違うのな。
そして、いくつもの素敵な写真に魅せられたのら!!いい写真がたーくさん!なのな!
撮ってるちょびさんも楽しかったんだろうなーって思いながら興味深く見させてもらいますたYO!
投稿: buzz | 2008年9月30日 (火) 15:48
九份って映画のイメージでは寂れたカンジでしたが
いまやステキなデートスポットなんだそうですね。
十年くらい前、友人がバスで九份まで行ったらしくて
細い道を延々と揺られていったそうです。
曲がれなくて絶壁の細い道を何度もバスが切り返して
超コワかったってハナシがイチバン印象に残ってたりして・・・。
投稿: 物欲主婦 | 2008年9月30日 (火) 18:02
やっぱりこういう所に行くと落ち着きそう。
都会もそれはそれで面白いんだけどね。
ほんと千と千尋っぽい!!独特の哀愁があるね。
いいなあ。台湾、やっぱり行きたいなあ。
いや、行ってしまうか?!(* ̄ー ̄*)
ダンナが盆とか正月みたいな一般的な時しか休みがないのが
ネックだなあ。
アタシはいつでも準備オッケーなのにぃ。゜゜(´□`。)°゜。
投稿: くまじろう | 2008年9月30日 (火) 18:17
ハハーン(爆)
こんな素敵な街に行けてうらやましい~~~!!
写真やお茶を見てるだけでかなりゆったりした気分。
お茶の香りがこっちまでしてきそうだぁ はぁぁぁ
オカリナもにゃんて可愛いの~ ネコネコオカリナ♪
オカリナなんて吹けないけど 買っちゃいそう~
どうか台湾のココに行くチャンスがきますように。
オータムジャンボ当たりますように・・・
投稿: しーぽん | 2008年9月30日 (火) 23:26
「赤い提灯たちに 灯りが。。」っていう辺りで
『千と千尋』みたい? と連想してしまったわ
幻想的なんだろうね。。。。
ちょび夫、背中の「げ」が
痩せた?
投稿: 高丘の湯宿 | 2008年9月30日 (火) 23:42
>buzzくん
ほんと1日のうちに180度違う雰囲気だね~。
台湾ってイメージ的に沖縄よりちょっと大きいくらい?ってな感じだったんだけど、比にならないくらい大きいのね。
なので、島だけどいろんな変化があって面白い。
ぁぁ・・・やっぱこれらの写真を見てると、デジイチ欲しくなってくるなぁ~・・・。
>物欲主婦さん
「悲情城市」をレンタルしようと探したんだけど置いてないんですよ~・・・。
有名な映画なのにね~。
バスは今もそんな感じかもしれませんね。
寂れた感はまだありましたよ。
タクシーは一律150元でちゃちゃっとてっぺんまで行っちゃうので、スリル感はなかったです。(笑)
>くまじろう
ほんとそういわれればジブリっぽいよね~!
台湾茶藝はちびちびやるからほんと落ち着く。
・・・でも雑多な我が家でやったら・・・落ち着かないわ。(笑)
やっぱりゆったりした空間がいいね。
こんな茶藝館が近くにあったら、しょっちゅう入り浸っちゃいそう・・・。
お休みがカレンダー通りなのだね~。
混むし、高いし・・・たしかにネックだ。(ノД`)シクシク
>しーぽんさん
ハハーンをカムサハムニダッ!(笑)
コレを撮ってる時に、あのエクササイズポーズだったっぽい。(爆)
私ずっとこの場所は高雄っていう台湾の南にあると思ってたんですよ~。
電車で一時間なら全然いっちゃうよね!
>高丘の湯宿ちゃん
?
茶藝館で日本人観光客には「千と千尋の神隠しロケ地」って書いた葉書くれたよ。(笑)
映画の中でよく見ると、料理もチマキとか台湾料理っぽいんだよ。
ちょび家も気づいたら・・・
「げ」マークTシャツ、まさに夫のためにある!みたいだよね~。(笑)
葉山のビーサンのお店らしいの。
お友達からのプレゼントなり~。
痩せては・・・ないよ。( ´,_‥`)プッ
投稿: 住人:ちょびすけ | 2008年10月 1日 (水) 17:19
楽しい旅満喫したんだね〜
写真からひしひしと伝わって来るよ!
どこかで見た事あると思ったら「千と〜」の町並みのモデルなんだね〜
う〜ん、幻想的だぁ・・・
一回でいいから行ってみたいな。
もし行く機会があったら、ちょびたんにレクチャーしてもらおっと!
今度旅話聞かせてね♪
投稿: YUKI | 2008年10月 1日 (水) 23:56
>YUKIちゃん
台湾は9年前に一人で行こうとしてたところなんだぁ。(傷心旅行で。苦笑)
結局、職場の同僚が行くー!ってなってひとりじゃなかったんだけど。
それぐらい旅行しやすいところだよ。
漢字が読めるといろいろわかるから楽チン。
沖縄からだと、北海道行くよりは安くて近いよね、たぶん・・・。(笑)
投稿: 住人:ちょびすけ | 2008年10月 2日 (木) 12:27